ファーウェアのアップデート方法

以下の手順に従いファームウェアをアップデートしてください。

必要なもの

  • 製品本体
  • microUSBケーブル
  • Windows 10もしくはLinux(Ubuntu 18.04)がインストールされたPC

1. 各種ドライバ・ソフトウェアのインストール

※既にドライバ・ソフトウェアがインストール済みの場合は以下の作業は不要です。

  • USBドライバ

    こちらを参考にUSBドライバをインストールしてください。
  • USB IC用ユーティリティソフト

    Windowsの場合

    詳細(クリックで開く)
    本製品はファームウェアを書込み可能状態とするためにFTDI社のUSBシリアル変換ICのユーティリティソフト"FT_PROG"が必要です。
    下記のサイトからソフトウェアをダウンロードしインストールしてください。
    https://www.ftdichip.com/Support/Utilities.htm#FT_PROG
    "clicking here"からダウンロードできます。
    ※本ソフトを利用するためにはMicrosoft .NET Framework 4.0が必要です。

    Linux(Ubuntu)の場合

    詳細(クリックで開く)
    本製品はファームウェアを書込み可能状態とするためにFTDI社のドライバと"ftx-prog"というソフトが必要です。
    以下のコマンドによりドライバのインストールと"ftx-prog"をコンパイルできます。
    sudo apt-get install build-essential gcc make libftdi-dev zip unzip wget
    wget -q -O tmp.zip https://github.com/richardeoin/ftx-prog/archive/master.zip && unzip tmp.zip && rm tmp.zip
    cd ftx-prog-master
    make
  • ファームウェア書込み用ソフト

    本製品に搭載しているSTMicroelectronics社のマイコンへの書込み用ソフト"STM32CubeProg"が必要です。 下記のサイトからソフトウェアをダウンロードしインストールしてください。
    https://www.st.com/ja/development-tools/stm32cubeprog.html
    ※本ソフトウェアをダウンロードするためにはmySTへの登録(無料)が必要です。

2. ファームウェア書込みモードに変更

  1. 製品にケーブルが接続されている場合、全て抜きます。

  2. 製品にUSBケーブルを挿します。
    USB LED(黄緑色)が点灯していることを確認してください。点灯していない場合、USBから電源が供給されていません。

    Windowsの場合

    詳細(クリックで開く)
    1. FT_PROGを起動し、"EEPROM"タブを選択→メニューの"DEVICES"→"Scan and Parse"を選択します。 2. 認識後、画面左の"Device Tree"から、"Hardware Specific"→”CBUS Signals"を選択し、画面右の”C0"のセレクトボックスから"Drive_1"を選択します。 3. メニューの"DEVICES"→"Program"を選択します。 4. Program Devicesウィンドウの"Program"ボタンをクリックし、数秒待ちます。(左下のメッセージ欄に"Finished Programming"→"Ready"と表示されます) 5. "Close"ボタンをクリックしProgram Devicesウィンドウを閉じます。
    ※"FT_PROG"でUSB設定を書き換えるとCOMポート番号が都度変更されます

    Linux(Ubuntu)の場合

    詳細(クリックで開く)
    1. "ftx-prog"をコンパイルしたディレクトリに移動し、以下のコマンドを打ちます。
    sudo ./ftx_prog --cbus 0 Drive_1

  3. 製品からUSBケーブルを一旦抜き、再度挿します。Firmware write LED(赤)が点灯していることを確認します。
    点灯していない場合、USB ICへのプログラム書き込みに失敗している可能性があります。再度やり直してください。

  4. Status LED(橙)が消灯していることを確認します。
    Status LEDが点滅している場合、 こちらを参考にして下記の製品の初期化コマンドを送信してください。
     製品の初期化(PUT /init

3. ファームウェアの書込み

GUIによる書込み

  1. STM32CubeProgを起動し、製品のマイコンに接続する

    1. 右上のインターフェース欄から"UART"を選択します。
    2. 適切なCOMポートを選択します。
    3. “Baudrate"欄は115200、“Parity"はEvenを選択します。
    4. “Connect"ボタンを押します。 製品が認識され、右上に"Connected"と表示されます。
  2. 製品のファームウェアを消去する

    1. 左上のメニューバーを開き、“Erasing & programming"を選択します。
    2. 中央の"Erase flash memory"タブの"Full chip erase"ボタンを押します。
      確認画面が表示されたらOKを押します。
  3. 製品にファームウェアを書込む

    1. “Browse"ボタンを押し、ダウンロードしたファームウェア(拡張子:.bin)を選択します。
    2. “Verify programming"にチェックが入っていることを確認します(入っていなければチェックを入れます)
    3. “Start Program…“ボタンをクリックするとファームウェアの書込みが開始されます。
    4. 書込み・Verify後(環境によりますが1分ほどかかります)、“File download complete"と"Download verified successfully"というメッセージウィンドウが表示されるのでOKを押します。
  4. マイコンの接続を解除する

    1. 右上の"Disconnect"ボタンを押します。

    CUIによる書込み

    root権限で以下のコマンドを実行することで上記GUI書込みと同様に書込みできます。 なお、ファームウェア書込みソフトSTM32_Programmer.sh、ファームウェア〇〇.binのディレクトリ、およびUSBポート番号は各自の環境に合わせ書き換えてください。

    /usr/local/STMicroelectronics/STM32Cube/STM32CubeProgrammer/bin/STM32_Programmer.sh --connect port=/dev/ttyUSB0 br=115200 --erase all --write /home/USERNAME/mc-uep100_v1-0-0.bin 0x08000000 --verify

4. ファームウェア書込みモードを戻す

ファームウェア書込みモードに変更したものを元の通常動作モードに戻します。

Windowsの場合

詳細(クリックで開く)
  1. FT_PROGを起動し、“EEPROM"タブを選択→メニューの"DEVICES"→"Scan and Parse"を選択します。
  2. 認識後、画面左の"Device Tree"から、“Hardware Specific"→”CBUS Signals"を選択し、画面右の”C0"のセレクトボックスから"Drive_0"を選択します。
  3. メニューの"DEVICES"→"Program"を選択し、Program Devicesウィンドウの"Program"ボタンをクリックします。書込み完了後、“Close"ボタンをクリックしProgram Devicesウィンドウを閉じます。

Linux(Ubuntu)の場合

詳細(クリックで開く)
  1. "ftx-prog"をコンパイルしたディレクトリに移動し、以下のコマンドを打ちます。
    sudo ./ftx_prog --cbus 0 Drive_0

製品からUSBケーブルを一旦抜き、再度挿します。Firmware write LED(赤)が消灯していることを確認します。
消灯していない場合、USB ICへのプログラムに失敗している可能性があります。再度やり直してください。